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丑の刻参り

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十代目古橋竹材店 古橋一成 創業290年

十代目古橋竹材店 古橋一成 創業290年
古橋竹材店の歴史
創業は過去帳をたどると享保12年とあります。初代は友右衛門です。
初代、の仕事内容は浜名湖の中に使う漁業用の竹、建築材の竹、
竹の傘、生活雑貨(竹の篭)等に販売していました。
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昔は生活の中に竹が溶け込んでいました。明治時代に入り天竜の山奥、
今の佐久間町ぐらいから竹を切り出して、天竜川をいかだ、を組み浜松の中野町まで、
かわくだり、してそれを篭やさんとか建築下地に卸していました。
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それは天竜川にダムが出来るまで続いていました。昔は交通機関が発達していないため、
川で竹を流して大八車で配達していたようです。
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それは戦前から戦後の(昭和30年代)まで続きましたが、戦後、高度成長に伴い庭の材料に
使う竹が多くなりました。

今の竹炭の焼く技術は竹の品質を理解しご先祖様の教え(先人の知恵)を活用して
出来上がった物です。

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父とスタッフの集合写真です。

代々竹材業継続するのは時代に合わせたニーズもあり大変な事と思います。
その昔、竹は農業・漁業をはじめ、かごなどの入れ物として、そして建築資材と大変に
活用されたものでしたが、時代が変わり、プラスチックが使われるようになりました。
現代では和のアイティムとしての民芸のかごや、お庭の装飾として活用されていますが、
昔ほど利用されていません。けれども竹の資材としての有用性にいろいろな方たちが
気付き、研究されている一面もあるのです。
木を切りすぎてきた私たちは、違った資源を見つけなくてはなりません。
しかし、それはとても身近なところにあったのです。それが竹なのです。
ご存知のように、7~8年で完全に成長する竹は切っても切ってもすぐに生えてきます。
成長に時間のかかる木に比べ、あっという間に成長する竹の旺盛な生命力を最大限に
引き出したのが“竹炭”という、素晴らしい大自然からの贈り物なのです。
七夕のお祭り以外にも、もっともっと注目されていい素材だと実感しています。

今は竹に関連した材料と庭に関連した材料の卸、販売を手がける用になりました。
垣根工事からゴルフ場の散水工事も手がけています。時期により色々な仕事があります。
たとへば、1月から2月は浜松祭りの凧の竹、3月~5月は庭の材料が忙しくなり、
6月~9月は農業資材が忙しく、10月~11月は庭の材料、12月に入ると
門松が忙しくなります。
その忙しい中、竹の炭が大ヒットしています。
今から11年前に竹の残材処理に困り竹を炭にする事にしました。
その流れの中にイーエム菌(土壌改良資材)等を扱い農業分野に進出して来ました。
人生の流れは面白いですね。  感謝
by furuhashi300 | 2005-10-13 09:54 | 自己紹介